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ゴリ蔵overview


ゴリ蔵参上!
by gori1968
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"経験や知識"が進歩を阻害する

毎度、最近愛読書になっている日経ビジネスで、広中平祐という数学者の方のインタビューが掲載されていました。

広中さんは「特異点解消」という理論で、数学者に与えられる「フィールズ賞」という賞を受賞した人です。いわゆる、数学のノーベル賞ですね。

まず、「特異点」って何だ?

-----------------------------------------------------
滑らかでない点。針の先など。

宇宙論などの文脈では、あらゆる物理量が無限大になってしまう点を指す。ペンローズ?とホーキングはブラックホールには必ず特異点があるという「特異点定理」を証明した(ただし数学的にであって物理的にではない)。
-----------------------------------------------------(はてなダイヤリーより)

ううむ。分からん。この「特異点」を解消することが広中さんのやられてたことらしいです。感覚的にはなんとなく分かるようで、分からないんですが。。。"数学"ってゴリ蔵苦手です。"算数"は得意なんですけどねぇ。

さて、前置きが長くなりましたが、広中さんの人生の中で、著名な学者さんに自分の研究を説明したとき、彼の経験から"それは経験上意味がないよ"とのコメントをもらったそうなのです。彼は正しいと思って真剣に取り組んでいたものを全否定されたようで、それが未だに心に残っていると。

さらに、数学としての知識レベルは非常に低い学者の人が、著名な学者がよってたかって研究していても分からなかった難問をあっさりと解いてしまったこともあったそうです。

広中さんは、このような体験を通して「経験や知識が進歩を阻害する」ことがあるとおっしゃっています。ゴリ蔵にはこのコメントが非常に興味を引きました。つまり、"経験や知識"があると、それを前提として物事を考えてしまうので、新しい発想が産まれることを阻害する、というのです。

確かに、ゴリ蔵にも思い当たる節がたくさんあります。

ゴリ蔵は社会人に入ってから、クレジットカード業界に籍を置き続けているのですが、色々な経験をし、知識を得ていくうちに、知らず知らずのうちに自分の頭の思考が凝り固まっていることに気付くことがたくさんあります。

現在の職場では、そもそもクレジットカードというものを知らない(いわゆる、業界知識がない)同僚や後輩もたくさんいるわけですが、彼らと意見交換しているときに、"当たり前"として議論さえしていない(当たり前なので意識もしていない)ことが疑問として沸いてきたり、質問されたりすることが多々あるのです。

自分では、そのような意見や疑問が出てきた時には、出来る限り自分の頭をフラットにして考えるようにしているのですが、なかなかうまくいかず「それは当たり前だよ」とか「当たり前なんだから議論をする必要はないよ」とか言ってしまうことも少なくありません。

時には「こんな忙しい時にめんどくさい質問して」とか思ってしまうこともあります。


でも、これでは新しい発想って生まれてこないですよね。


人がやっていないことをやるのがビジネスを生む事であって、逆に既成概念に凝り固まっている人より「なんで?」と疑問に思うまっさらな頭も必要な時はたくさんあるような気がするのです。

もちろん、知識や経験を積んでいくことはとても重要な事ですが、知識や経験によって阻害されてしまう新しい発想も忘れてはいけないのでは、と思います。

常に「初心に帰る」ことも大事な事なのかも知れません。
まだまだ全然できていませんが、常に「初心忘れるべからず」で頑張りたいな、と思う今日この頃です。
by gori1968 | 2004-04-26 23:44 | ユウクンムクン
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