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三菱東京(MTFG)とアコムの提携

ニュース・評論

4/3の東洋経済の記事で三菱東京フィナンシャルグループ(MTFG)とアコムとの業務提携についての記事が掲載されていました。

記事では、今まで、銀行と消費者金融との資本提携、三菱東京がアコム

の株式15%を取得し関連会社とする、というのが業界的には極めて異例で、今までにない業界再編が行われる可能性が高いとの見方をしています。

今回の提携では、、、

・MTFGの投資利益
・アコムの資金調達安定化
・アコムのノウハウ活用によるMTFGグループ企業の債務保証による規模の拡大
  →DCカードのローンのアコムの保証化によるリスク軽減
  →MasterCardの一本化(DC、アコム)によるコスト削減
  →その他MTFGグループ金融商品の債務保証委託

などがあげられるようです。

現在、各銀行はUFJグループ モビット、三井住友系アットローン、東京三菱キャッシュワンなど、いわゆる"銀行系"の消費者金融専業会社を設立、背水の陣で望んだものの消費者ローン市場も軌道に乗っていないのが現状。

特に三菱東京の場合、融資残高280億円(2003年9月末)と、他社に大きく引き離されており、このてこ入れにアコムのノウハウを生かしたい、というのも狙いのようですね。

ただし、どうでしょう?この提携が今後の相乗効果を生むかどうかについては、懸念すべき点は多々あるように見受けられるのです。

今まで、銀行系が"聖域"として着手しなかった(消費者金融と組むことでのイメージ低下の恐れ)ところに手を出すほど、銀行がなりふりかまっていられない状況になっている、ということもいえます。(逆にそこに手を出して、イメージ的にどうか?ということのリスクは想像できないのですが)

本記事では、利息制限法と出資法の狭間にある"グレーゾーン"の撤廃に向けた一つの動きであり、消費者にとってプラス、さらに、今回の提携のような形で銀行との統合により消費者金融会社にとって宣伝費などの一般経費の削減に寄与し、収益性の向上に繋がる、としていますが、果たしてそこまで実行力があがるかはこの2社の収益性からするとまだ未知数が多いような気がするのです。

最終的には、今まで債権リスク管理ノウハウがなかった(特にリテール部門に関して)銀行のノウハウ向上のニーズと、それに対していかに消費者金融会社のノウハウがイメージどおりに合致するかにかかっているのではないかと。特に、消費者金融会社は今期貸倒率が高まり総じて厳しい決算を迎えている中で、金融市場におけるリスク管理ノウハウがどこまでついていけるか(コスト圧縮も含めて)がポイントではないかと。

これがついていかずに、規模の拡大に走ると、それこそ後には引けない痛手になることも考えられるのでは、と思います(小職は、日本の企業において、消費者金融会社のリスク管理能力が飛びぬけて高いとは思えないのです。高ければ自社できちっとできるのでは?と思うのは自分だけでしょうか)。

いずれにしても、金融業界が、消費者金融という一線を画した領域まで踏み込んだ再編にまた進んだことは事実で、その相乗効果がどこまで発揮できるかについてはこれからですね。
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by gori1968 | 2004-04-01 02:54 | ビジネス
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